BRAND

走りを進化させる、L-TWOOの挑戦
Engineering the Next Ride

Zhuhai L-TWOO Sport Technology Co., Ltd.(以下L-TWOO)は、2016年に設立されました。中高級グレードの自転車向けドライブトレインシステムの研究開発・製造・販売を専門とするハイテク企業です。

創業者の劉春生(リュウ・チュンシェン)氏は、サイクリングと機械工学への情熱を持つ人物で、同じ思いを共有する専門家チームを率いてきました。目指したのは、L-TWOOのドライブトレイン技術を世界に広めることです。

劉氏は機械設計を専門とし、L-TWOOを創業するまでの20年以上、設計エンジニア、プロダクトエンジニア、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネジメントなど、さまざまな技術職を経験してきました。中でもSRAMでの10年間の経験は、大きな財産になったといいます。

2016年、SRAMは中国市場から撤退し、工場を台湾に移転することを決定しました。これが、中国国内のドライブトレイン産業にとって、新しい時代の幕開けとなりました。

2021年のインタビューで、劉氏は当時をこう振り返っています。「当時、ドライブトレイン分野で実力のある国産ブランドはほとんどありませんでした。オリジナル製品もコア特許もなく、模倣品が国産ブランドの評判を大きく傷つけていました。私はこの分野に大きな可能性を感じていたんです」


新規参入者として、L-TWOOはさまざまな困難に直面しました。

「最初の一番の問題は資金でした。あらゆる面でお金が必要で、借り入れも避けられませんでした。ドライブトレインのような小さな部品の開発に、これほどお金がかかるとは思っていませんでした。当初の資金50万〜60万元は、あっという間になくなってしまって。家を担保に入れ、追加融資も受けましたが、それもすぐに底をつきました。2016年になってようやく資金調達に成功し、当面の資金繰りを解決できたんです。

経営面での難しさもありました。私はもともと研究開発畑の出身で、経営や生産、マーケティング、人事の経験がなかったんです。ユーザーからの信頼を得ることも、最初は簡単ではありませんでした。

国内市場は模倣品にあふれていて、私たちを含め、まじめに取り組むブランドはみんな苦しんでいました。それでも2019年頃から、少しずつ製品が評価されるようになってきました。多くの有名ブランドがL-TWOOのドライブトレインを採用してくれるようになり、反応もとても良いものでした」

2020年10月、L-TWOOは新しい本社へ拠点を移しました。生産能力の拡大にともない、規模は以前の数倍になっています。

確かな技術は、特許が語る
Innovation, Proven by Patents

製品開発の面でも、L-TWOOは大きな課題に直面してきました。

劉氏はこう語っています。「多くの企業のスタートアップは、模倣から始まり、ブレイクスルーを経て、独自のイノベーションへとたどり着きます。事業とブランドを築くには時間がかかるものです。ディレイラーの開発サイクルは、コンセプトから特許取得まで、短くても3〜4年はかかります。L-TWOOにとっては、特許侵害を避けながら革新を続けることが、なおさら難しい課題になっています。

自動車業界にしても家電業界にしても、工業製品は品質を高めるために長い改良の積み重ねが必要です。すでに確立されたブランドでさえ、新製品を出すたびに改善や修正を重ねています。ディレイラーの分野には強いブランドがすでにいくつも存在しているので、新規参入者は特許の壁を越えるために、より多くの時間と資源を投じる必要があるんです」

こうした課題に対応するため、L-TWOOは設立後、最初に法務部門を立ち上げました。特許エンジニアのチームが既存の特許を研究し、侵害のリスクを事前に見極める体制を整えています。

ディレイラー分野では、発明特許がとても重要な意味を持ちます。研究開発に力を入れてきたL-TWOOは、現在、中国国内で特許数第1位を誇っています。

成長

2020年12月以降、世界的なパンデミックの影響で、各国のギアボックスメーカーの稼働率が下がり、供給不足が起こりました。

L-TWOOはこれまで築いてきた信頼と、継続的な製品アップデートを武器に、海外ブランドからの信頼をさらに獲得。海外からの受注が大きく伸び、業績も大きく成長しました。パンデミックをきっかけに多くの顧客がL-TWOOに注目するようになりましたが、L-TWOOはこのチャンスを生かして自社の信頼性を証明し、さらに事業を拡大していきました。

2022年9月、L-TWOOは中国初となる、ロード用機械式変速・油圧ディスクブレーキセット「RX」を発売しました。

2023年3月には、油圧ディスクブレーキと電動変速技術を組み合わせ、中国初のロード用電動変速・油圧ディスクブレーキセット「ERX」を発表しました。

2023年9月には、中国初となるグラベル用電動変速・油圧ディスクブレーキセットを発売しました。

同年、L-TWOOの油圧ディスクブレーキの後押しもあり、国内のロードバイク市場はかつてない急成長を遂げました。

2024年10月には、L-TWOOの産業団地が完成し、正式に稼働を開始しました。敷地面積は合計45,000平方メートルにおよびます。

主な実績

2016年 会社設立。精密自転車用トランスミッションシステムの研究・設計・製造・販売に注力。

2017年 「中国国家ハイテク企業」および「珠海ユニコーンプログラム シード企業」に認定。

2018年 中国業界標準「自転車用ディレイラー」の策定を主導。

2019年 中国軽工業連合会 科学技術進歩賞 一等賞を受賞。

2022年 中国初となる、ロード用油圧変速セット「DISCシリーズ」を発売。

2023年 中国初となる、ロード用油圧電動変速セット「ERXシリーズ」を発売。 中国初となる、グラベル用油圧変速セット「EGRシリーズ」を発売。 ERXが「2023 China Cycle Innovation Awards」でゴールド賞を受賞。 ERXが「Zhihu 2023 おすすめ製品リスト」に選出。

2024年 EGRが「自転車・電動自転車デザインコンペティション」でゴールド賞を受賞。 EGRが「2024 China Cycle Innovation Awards」でゴールド賞を受賞。

社会的責任

技術革新と高品質な製品を強みに、L-TWOOは世界中のサイクリング愛好家に、特別なライド体験を届けることを目指しています。事業の成功を追求すると同時に、環境保護や社会貢献、従業員の福利厚生にも一貫して力を注いでいます。

責任と使命

L-TWOOは、より速く安定したシフトシステムや革新的な自転車パーツの開発だけでなく、環境保護や社会的責任、サイクリング文化の普及にも、これまで以上に力を入れていきます。自転車には、世界を変える力があります。私たちはこの力を大切にしながら、責任を持って、持続可能な発展を追求し、一瞬一瞬に挑戦し続けます。すべての人にとって、より良いライド環境と明るい未来をつくることが、私たちの目標です。

L-TWOOのカルチャー

L-TWOOにとって、従業員はもっとも大切な財産です。私たちは、次のことを大切にしています。

インクルーシブな企業文化づくり

出身や性別、信条、その他の個性にかかわらず、すべての従業員が尊重され、大切にされていると感じられる、多様で開かれた職場づくりを目指しています。多様なチームは、幅広い視点とイノベーションをもたらすだけでなく、より一体感のある、生産性の高い職場の雰囲気づくりにもつながると考えています。定期的に文化交流イベントを開催し、従業員が自分らしさを表現し、お互いから学び合い、チームの結束を深められる機会をつくっています。

従業員の成長を後押し

L-TWOOは、一人ひとりの成長とキャリア形成を大切にしています。スキルアップやキャリア目標の実現をサポートするため、さまざまな研修や育成の機会を用意しています。新入社員からベテラン社員まで、それぞれに合わせた育成プランを作成し、技術研修からリーダーシップの育成まで幅広くカバー。めまぐるしく変化する業界の中で競争力を保てるよう、社外の講座や業界セミナーへの参加もサポートしています。

従業員の福利厚生

従業員の健康・安全・福利厚生は、L-TWOOにとって最優先事項です。健康診断からメンタルヘルスケア、フィットネス補助まで、充実した保険制度を用意しています。また、フレックスタイム制度やリモートワークの選択肢を設けるなど、ワークライフバランスも大切にしており、仕事と私生活の理想的なバランスを見つけられるようサポートしています。従業員の心身の健康を守ることは、会社が長期的に持続可能な発展を続けていくうえで欠かせないことだと考えています。

自転車文化の普及

私たちは、自転車が単なる移動手段ではなく、健康的なライフスタイルや環境意識の象徴でもあると考えています。そのためL-TWOOは、さまざまな取り組みを通じて、サイクリング文化の普及に力を注いでいます。

サイクリングスポーツの推進

L-TWOOは、世界各地のサイクリングイベントや活動に積極的に参加・協賛しています。プロの大会からアマチュアイベントまで、幅広いレベルの自転車レースをサポートし、サイクリングスポーツの発展に貢献しています。定期的なサイクリングイベントは、年齢やレベルを問わず、あらゆるライダーがサイクリングの楽しさとチャレンジを体験できる機会にもなっています。地域に根ざしたコミュニティプロジェクトを通じて、次世代のサイクリング愛好家を育て、より多くの人が自転車の楽しさと健康効果を実感できる社会を目指しています。

アクセシビリティとインクルーシブの向上

L-TWOOは、出身や性別、年齢、身体的な条件にかかわらず、誰もがサイクリングを楽しめるべきだと考えています。より多くの人が安全に、そして気軽にサイクリングを楽しめるよう、自転車インフラの整備・拡充を支援しています。また、非営利団体や地方自治体と協力し、サイクリング教育・トレーニングプログラムを推進することで、新しくサイクリングを始める方の技術習得や安全知識の普及にも取り組んでいます。こうした取り組みを通じて、サイクリングのハードルを下げ、より多くの人が参加できるインクルーシブな活動にしていくことを目指しています。

サイクリングのアクセシビリティとインクルーシブを高め続けることで、自転車が、誰にとっても身近で環境にやさしい移動手段になると私たちは信じています。

環境保護

L-TWOOは、イノベーションと持続可能な取り組みを通じて、環境への負荷をできる限り小さくすることに力を注いでいます。

持続可能な生産

環境に配慮した素材と先進的な技術を使って、廃棄物の削減に取り組んでいます。再生可能・リサイクル可能な素材を取り入れることで、製品が環境に与える影響を最小限に抑えています。また、製造プロセスの最適化や、サプライチェーンのパートナーと連携した環境対策の推進にも力を入れています。

エネルギー管理

高効率な設備と再生可能エネルギーの活用により、エネルギー消費の削減に取り組んでいます。高い生産水準を保ちながら、CO2排出量を減らすことを目標としています。エネルギー戦略は継続的に見直しと調整を行い、サステナビリティへの取り組みを高めています。